kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

シャトルラン

私は体育の授業をやっている。
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大学で体育が必要なのか?という議論は散々繰り返されている。
 
必要論も不要論もともにそれらしく聞こえる・・・
 
まぁいいや、どっちもどっちだし・・・
 
さて・・・・
 
私は大学の授業担当の仕方にしては珍しく、柔道整復学科に対して1年~4年のそれぞれで担当授業がある。
 
おかげでじっくり指導できるというメリットがある反面、一度嫌われてしまうと4年間お互いに不幸というデメリットもある。
 
だから私は入学して最初の挨拶で
「君たちとは一番接点があるから、関係が悪くなるとお互いに不幸だから、お互いにいい関係でいられるように努力しましょうね。よろしくお願いします。」てなことを言っている。
 
さて、1年生で担当する生涯スポーツという最初の授業の中では恒例の体力測定があり、そのデータをもとにレポートを書くという課題にしている。
 
私の書棚にはその提出されたレポートが保管してある。
 
私は、1年生のこの授業で体力測定を行った後に必ずいう決め台詞がある
 
「今日の測定した数値を30歳になっても維持してたら必ず仕事は成功しているよ!賭けてもいいぜ」
な~んて
 
そんなこと言うと学生たちは、特別にスポーツで優秀だったわけではないのにナンデ?という顔をする。
 
このブログを読んでいるアダルトな皆さんは意味がおわかりだと思う。
体力(体型)を維持するのってホントに大変ですよね(汗)
 
そんな体力測定から月日は経っての3年後・・・つまり4年生になったタイミング
 
ちょっと授業の中で「体力測定をやってみよう」と思い立ち、3年前のレポートを引っ張り出してきて比較を行った。
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通常、大学4年生なんかに「体力測定やるぞ~」なんて言った日にはブーイングの嵐であるが、比較対象が『3年前の自分』となるとこれは状況が変わってくる。
 
私(教員)から押し付けられたものではなく、自分の過去との勝負である。
 
これに対して燃えないパターンもあるがその「気力」も含めて体力である。
 
私のほうからは「あんまりムキになってやらないようにな」などと一応いっておく・・・
 
どうなることかと思ったが皆、熱心にやっていた。あらかじめ3年前の自分の書いたレポートを読み直し、「最低でもこのラインは欲しい」というのを各自が自覚している。
 
笑っているようで笑っていない(笑)
 
持って行き方がうまくいった。
こういうときは、教員としてなんともいえない「してやったり感」がある(笑)
 
 
さて、いろいろやって最後は皆さんおなじみの「20mシャトルラン」である。
 
これは持久力を測定する・・・ただひたすらに単調に20mを往復する。
 
テンポアップしていく音楽に振り落とされないようにしがみつく・・・
 
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最初はこんな感じ・・・
 
そして・・・
 
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段々振り落とされ・・・(中央白シャツ ニシちゃん その右ミゾバタくん)
 
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床にダウンする仲間を尻目に頑張る3人・・・
 
さて問題、最後まで残ったのは誰でしょう・・・?
 
いや~みんなよく頑張った~
 
 
最高は左のマエダくんが117でした・・・
 
20歳以上の判定基準では95以上が満点でしたので大したもんです。
 
 
さて・・・・
 
記録をエクセルで集計してみる。
 
みんな落ちてるな~(汗)
 
これじゃあ30歳まで維持どころの問題じゃないぞ
 
かつては持久力を誇っていた学生でもガクンと落ちてる・・・
 
そしてこれまた理論通りなのだが喫煙習慣のある学生の落ちっぷりの激しいこと・・・
 
まぁ、20歳過ぎてますんで教育的にどうこういうつもりはありませんが、研究者としては面白いデータだ。
 
倫理的にどうこうとうるさいから論文にはしにくいけども、ナマナマしい・・・
 
そんなことを思いながら淡々と集計しているとふと気づいた・・・
 
シャトルラン上位者の顔触れ・・・
 
 
おや?
 
 
これって、クラスの学業成績上位メンバーと一緒だぞ・・・・
 
もっというと、持久力の落ち幅が大きい顔触れ・・・
 
学業面、授業への取り組み姿勢に落ち込みがみられる面々・・・
 
逆に平凡な記録ながらも向上している学生は成績や授業の面でも光が見えている。
 
うちの大学の勉強は何か斬新なアイディアを編み出すというよりは、国家試験対策として覚える忍耐の勉強が多いのが特徴である。
 
これって関係あんじゃないの・・・・う~ん実に面白い・・・
 
これ体育いるとかいらんとかいう議論の参考になりそうだ。
 
 
 
これを見て・・・
 
「ちょっと俺もやってみっか・・・」
 
と、恥ずかしいから皆が帰ったあとの体育館こっそり挑戦してみた・・・(22時)
 
 
結果・・・・「55」
 
 
ガッチョ~ン 
 
 
これ、女子にも負けてる記録です(汗)
 
「これはイカン」・・・という失意とガクガクの膝を励ましながら研究室に戻ろうとしたら守衛さんに校舎の入り口を施錠させられていて締め出されるというおまけつき
 
「開けてくれ~」と頼みにいくと
 
「あら~いたんですか~なにやってたんですか~」と驚かれた
 
 
まさか、こっそりシャトルランやってましたとは言えず・・・
 
そしてこの日はよく眠れた・・・
 
 
 
シャトルラン(持久力)は仕事力につながる・・・ということにして
 
これからもこっそり続けることにする。
皆様もいかがでしょうか?(笑)