休日に大型の本屋にいき、魚釣り関連の書籍のコーナーで立ち読みしていた。
私は、魚の写真を見ることがストレス解消になる癖がある(笑)
一口に釣り関連の本と言っても、魚主体の話もあれば、釣り師主体の本も多い。
釣り師というのは、水中の見えない世界や意思疎通ができないはずの魚の気持ちを考えられるというなんとも想像力豊かというか、
ほとんど妄想力というような力を持っている。
だからエッセイなんかも面白いことが多い。
そんな釣りエッセイの中でふと手に取った本の中に・・・
私はこの「アオイソメ」のフレーズでこの本の購入を決めた・・・(笑)
キス釣りをしていた私にとって「アオイソメ」というのはなんとも言えない親近感を覚えるフレーズなのである。
アオイソメの顔から触感までアリアリと蘇る存在なのである(笑)
釣りエッセイなのだと思いながら読んでいたらこの本・・・
「なんで釣りの本の場所にあるの?」というようなビジネス本であった。
まぁ、出版社が「つり人社」だからでしょうけど。
イメージとしてはちょっと前に一世を風靡した「もしドラ」のつり版と思ってくださればよいと思います。
ストーリーは会社で社運を懸けたプロジェクトリーダーを任された若手社員(29)が、リーダー経験の無さからくる様々な困難に対して、
釣り名人の大将から「リーダーのなんたるか」を教わりながら成長していくというものである。
アオイソメのくだりは、その中で
「リーダーは変化を起こすのが仕事なんだよ。でも、人間を含めたすべての生き物は変化をすることを嫌うんだよ」
「プロジェクトなんて最初からうまくいくと思う方がおかしい」
ということの説明の例えだったんです(笑)
この話の要素をマトモな文章だけで伝えるよりよっぽどスッと腑に落ちるから面白いもんです。
それからもういっちょ名言
「マダイを釣りに来て、イシダイ釣って喜んでるようじゃダメなんだよ!わかるか?」
というフレーズ・・・
「そういうヤツは自分の狙っているタナが低すぎることに気づかねえんだよ。そんな日はベタ底をいつまでも狙ってもマダイは釣れねえよ」
・・・とつづく
「自分の中に狙いがねぇから、失敗してもそこに成功の糸口があることに気づかねぇんだよ。偶然の成功に酔いしれてるヤツには、本命は永久にこねぇんだよ」
・・・こういう例えがしてみたい・・・なんか素直に聞けそうだ
「あれもやるこれもやる、ってのは何もやらねえのと一緒だよ」
「リーダーは『何をやらないか』を決めないと」
「釣りだって一緒だよ、マダイも釣るイシダイも釣る、ヒラメも釣るじゃ、どのタナ狙っていいかわからねぇだろ。
船に持っていく竿、仕掛け、オモリ、リールだって限度あんだからよ。
限られた時間できっちり成果を出すには的を絞らなきゃダメなんだよ」
そりゃそうだな~と腑に落ちます。
すいません、キス釣りしていてチヌが釣れて喜んでいました(笑)
釣りの例えではないのですが、
私自身が非常に勉強になった中身です。
マネージャーってのは『決まったことをうまくやる人』なんだよ。
リーダーってのは『今までと違うことをうまくやる人』だな。
「リーダーってのは自分でなりたいって言って立候補するもんじゃねぇんだよ」
「リーダーはいつだって周囲が決めるもんだ」
「リーダーってのはピンチに現れるもんだ」
「映画の中でピンチに登場して文句言ってるリーダーいるか?」
「もう現れちゃったんだから、やるしかねぇんだよ。」
元気でました。
「プロジェクトってのはさ、普段、それぞれの部門でみんながやっている通常業務とは違うわけ」
「プロジェクトってのはさ、
『今までと違う新しいものを限られた時間に創造する』ってことだよ」
私、プロジェクトと通常業務の違いを意識しておりませんでした。
通常業務は授業や大学教員としての事務作業と思います。
一方で、私がやってる健康教室などはプロジェクトにあたると思います。
プロジェクトは今までと違うわけですから、自分が必要なことをやっているつもりでも、理解されるまでに時間がかかったり私の思うような(これをエゴという)評価やリアクションがもらえなくても当然なんですよね。
さて、こういうの読んでると・・・
「こういうの、俺なら競輪で書けるな・・・」
などと考えたくなる(笑)
「ボックスなんかで120点も買ってたまに当たって喜んでいるようじゃダメなんだよ!
そういう奴はギャンブルがなんたるかを分かってないんだ!
大穴当てた誘惑だけに一生振り回されるだけなんだよ!わかるか!
あれも買う、これも買うじゃダメなんだよ!そんな奴はヤメちまえ!」
・・・はい(汗)