kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

ついつい

とある大阪のボーイズリーグチームの野球指導に行った。
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皆に共通する話題ということで投げ方の指導をした。

なぜ私がこのチームの指導にいくことになったのかというと私の大先輩の千里所長がフェイスブック上で私のこのブログを紹介してくれていることから、その友人でこのチームを指導しているコーチのT本さんに私の活動が知られ、「一度来てくれ」ということでこの日の指導が実現することになった。

さてさて、こういう場合の指導はいろいろと神経を使う(もしくは自分の神経を捨てる?)必要が出てくる。

どの立ち位置でいくべきか・・・

ブログを読んでの依頼となればその内容の紹介やら、その水準での指導をT本さんは期待していると思うので、その期待にこたえるような内容をすればいいと思うのではあるが、ことはそう単純ではない。

指導する対象者である中学生は当たり前だが、このブログなんざ読んでいるわけもないわけで「この人だ~れ?」ってなもんである。

さらに言えば、そもそも私の指導とはどういうものかというと・・・

「野球界で言われているセオリー的指導を一生懸命にやっていると、辻褄が合わないところが出てきて必ず悩むポイントが出てくる。」

そこを精神論やセンスなどという絶望的な言葉で片付けるのではなく、
言われているのってこういうことじゃないの?」
というところの解説に心血を注いでいたので、

相手が「そういうもんじゃないの?」で済ませてしまっている場合には
私なんて「ただの人」どころか「なんだかしらね~けどこの人話なげ~な~」となってしまうのである(泣)。

・・・で、最近の私としては「それはそれでいいのではないか?」と思うようになっているので何も無理して押し付けるつもりは毛頭ない。

要するに私の野球なんてのは「悩んでいる選手」には喜ばれるのだが
「こんなもんじゃないの?」という選手にはただただ煙たがられるというシロモノなのである。

・・・で、私の話が面白いと感じるかどうかというのは「まだ中学生には・・」というものではなく、そういうのが好きな人は「小学生」でも食いつくことを私は知っているし、反対にオトナになったって「いいよそんなにゴチャゴチャ考えなくても」という人も沢山いる。

私が言いたいのは、どっちが「上」だの「下」だのということではなく、本人の中での位置づけの問題である。

・・・で、野球なんてのはスポーツなんだから自分で自分らしくやればいいのである。


・・・・と、こういう風に語っていてもすでに
「こいつはメンドクセ~やつだな」と読める人もおられるでしょうし、
「わかるわかる」と読む人もいるわけです。

さて、何が難しいのかというと、ブログを読んだT本さんは
「その辺で聞けないようなネタ」期待しているでしょうし
ワケ分からずに集まった中学生は
「なんやこのオッサン、寒いんだから早くなんかやらせろや」という気持ちもあるでしょう。



もちろん、私は中学生を楽しませるドリルも知っておりますし、
その場で「さぁみんなでこんな楽しいトレーニングをやってみよう~!」とやることも可能は可能です。

さぁ、どっちに合わせるか・・・

ここは依頼主T本さんを喜ばすことに意識を集中することにした・・・

つまりオトナ向けですね・・・

そうすると・・・こうなります・・・
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コーチが熱心に質問に来てくれる・・・


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後ろで議論しているコーチのみなさん・・・

私の話を真剣に聞いてくれた上にコーチ同士で議論が白熱しております。

その様子を見ている少年の表情・・・

「これ、そんなに面白いっすか?」

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右端で私の指導の動画を撮るT本さん・・・
(この日は前日のニンニク臭さをごまかすためのマスク着用)

なんて熱心な・・・

その熱意に応えて丁寧に説明するものの・・・

皆、目線もバラバラです・・・そりゃ集中できませんわね(笑)

こんな説明、真剣に聞いている中学生がいたら、そいつは相当に悩んでおりますね(笑)そういう選手好きですけど(笑)

もっといえば、このT本さんの後ろのフェンスのむこうにはお母様たちがこれまた真剣に話を聞いてくれています。

となれば、中学生むけの硬すぎないフランクな感じで話しつつも、
オトナの皆さんが不快にならないような丁寧さを維持しつつ

かつ内容も、「さすがプロを指導している先生だ!」と唸らせるものがあって

少年たちがあとで保護者の皆さんから「あの先生どうだった?」などと聞かれた時に「楽しかった!」と言ってもらえるような

分かりやすさ実用性兼ね備えた指導・・・
という挑戦なのである(汗)

(ちなみに今時の中学生は「プロを指導してる」なんて言ったってだから黙って聞いてくれるというほどあまくありません)


・・・ってそんなのあんのか?

と思いつつも一応挑戦してみた。
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「必殺!地球押し!」
話だけじゃ悪いから一応、ネタを出しておいた




カメラマン要員として連れて行ったヒラセちゃんもさぞかし勉強になったことであろう。

さて・・・

中学生くらいって一番中途半端というかあんまりキビキビするのも恥ずかしくなってくるし、といっていつまでも可愛いと言ってもらえないのでどう振舞っていいやら分からんという時期ではある。しかも、「あいつはこういう奴だ!」と決められてしまう分かれ道の時期でもある。

ましてや、保護者の方が観ている前で「ハイハイ」従順に従うのも照れくさいというようなものではないだろうか・・・私ならちょっと・・・

逆に慣れるものなのだろうか・・・

さらに心配なのは、私が丁寧に話しをしているのを聞いて

「自分に向かって言っている」

思ったら危険だなということである。

私は後ろにいる保護者さんを意識した言葉を使っているのであって、

あなたは「お客様として扱っているのですよ」ということを理解できているのかな?ということである。

その丁寧さに甘えた態度なり、分かったような言動が習慣になっていたら、いざ、個人として相手にされた時にエライ目にあうだろうな・・・なんて危惧するのである。

その辺って、ちゃんと教えたほうがよくないですかね。
もちろん体罰はいりませんけど。

上の写真を見て分かるとおり、私は真ん中で見本をやっておりますが、
「みんな見てね~」(笑)

ヒラセよ!これが指導者だぞ!(笑)

この屈辱を乗り越えてこそ・・・・



なんかあっかな(汗)


というワケで、初めて指導に行ったチームなのにも関わらず
「君たち、野球は中学校で楽しくやって終わったほうがいいぞ、でも、もし高校野球をそれなりのチームでやろうと思うならちょっと考え方変えていったほうがいいよ、まぁあんまりムキになって野球すると体によくないからね~」

とバカ丁寧に説明させていただきました。


ちなみに、このチームはとてもいい雰囲気のチームで監督・コーチの皆さんも熱意があって選手たちも楽しそうで良かったです。
将来有望な選手もいるそうで頑張ってもらいたいところです!

だからこそちょいとアドバイスさせてもらいました。
こういうイヤな役は外の人がしたほうがいいですから(笑)

一応、T本さんには喜んでもらえたようで良かったです。


皆を喜ばそうとする欲張りな私なおかげでどんどんややこしい奴になっております。