アサオ選手やヤマイ選手に挨拶されちゃいました・・・(嬉)
と連絡をくれたのは大阪の某高校でトレーナーをしている川崎さん(写真右)
川崎さんは自分のトレーナー技術の向上のための研修というタテマエで毎年この時期になると、沖縄のプロ野球チームキャンプめぐりをしている。
この時期のキャンプ地は私は行ったことはないが、好きな人にはたまらない時期で、本学の教員の中にもわざわざ阪神のキャンプに選手より先に入り、空港で出待ちをするというツワモノ教授もおられるくらいである。
シーズン中には柵にかじりついて指くわえてみるか、金にモノを言わせて高額の望遠レンズを駆使してようやく見れる選手の表情なり質感を、より近くでネット越しではなくジカで見るチャンスなのである。
とはいえ、それでもやはり「ここから先は関係者以外立ち入り禁止」というラインはあるもので、そこから先は、中から聞こえてくる音なり、ドアの隙間から覗き込むしかないという部分があり、
まぁだいたい「プロ野球のトレーナーになりたい」なんていう人の動機の8割以上は「ここから先に入りて~」というものではないだろうか。
「いや私は10割です」というのが、この川崎さんであった(笑)
私は彼のこういう潔さが好きである(笑)
川崎さんは学生時代に小林さんが選手で関西医療大学に練習にきたときに、練習のサポートから食事会のセッティングに至るまで走り回ってくれた。
その時からの関係で、今では小林さんと連絡が取りあえる関係ができ、このたび、沖縄で今までは指をくわえて外から眺めていたのと打って変わり、小林さんから「関係者証」のパスを出してもらえた上に帽子までいただいて、関係者しか入れない距離で選手をみることができたのだという。
ベンチに入れてもらったのだという。お~関係者ですな~
選手が遠くにいるときにスマホで撮影したことがわかる写真(笑)
なまじっかこんな位置にいったら顔が引きつりそうだ(笑)
ブルペンにも入れてもらったという・・・
選手たちが続々と挨拶をしてくれたのだそうだ・・・
野球界では「グラウンドに来る人には挨拶すべし」が鉄則である。
「なんかしらの関係者」であるからだ。
川崎さんは何の関係者と思われるのであろうか・・・マスコミ関係か(笑)
それにしても、こうやってサービスしてくれる小林さんには本当に感謝である。
普通ならばこんなサービスをしてくれなくても、声かけてくれただけでも感激ものなのであるが、逆にここまでしてくれたおかげで川崎さんには今後の活動に大変に励みになるし、
私の顔も立ててくれたことになった。
こんな風につながりを感じてお互いが元気になるというのはいいな~と思うし学生にも体験させたいと思っていたことができた気がした出来事であった。
学生時代にしかできないことというのは、こういう関係になるタネを作れることじゃないかと思う。
もちろん、誰もがサービス精神にあふれているとは限らないが、ゼロではないということを知るだけでも大きい。
川崎さん自身も基本的にサービス精神の塊のような男であるので、こういうサービスを受けると
「よっしゃ俺もこういうサービスして喜ばせてぇ」となるタイプである。
そうなるとサービスの連鎖が起きてどんどん楽しくなる。
こういうサービスの連鎖を知っている人と知らない人というのは
「違うイキモノなんじゃないか?」というくらい発想が違うのがこれまた面白いところではある。
「自分が受けたサービスが、自分がしたサービスよりも多かったら勝ち」なんて思ってるような人が多いのは私にとっては驚きであるが、人数からみると基本的にはそっちが多いようである。
そういう人は
「だって損じゃん」
というが、いや~あんまり大きい声じゃ言えないけれど、
多分アナタだいぶ損してるよ・・・などと言いそうになるが、
その人の思う価値観の「得」を説明できないもので「まぁいいか・・・」と思うしかないのかな・・・
私の大学時代の恩師はナカナカ高そうなお店でご馳走になってしまったときに
私が「こんな店でご馳走になってしまっていいんですか?」
などというと
「バカ野郎!俺はこれまでこんなレベルじゃねえところでメチャクチャご馳走になってるんだ!お前なんかに負けないよ、死ぬまでにプラマイゼロ以上にしなかったら死ねないわ!」
と言われ、「お~かっけ~!」となってしまった私もよかったのか悪かったのかわからないがとにかく「こうありたい!」と思ったものである。
そして、その「かっけ~教授」は高いお酒で酔いつぶれ私がおんぶして帰るというのも定番であった(笑)
夏の合宿などは、最上級生になったら何がアレって金ためて後輩を引き連れて毎晩振る舞わなければならないのでバイトを頑張らなければならなかった。
しかし、そこでケチろうものなら「先輩からはおごってもらったのに後輩にはおごらない」というレッテルを貼られてしまいそれを最大の生き恥と位置付けていた。
なんなら野球がドヘタなことよりも恥ずかしいことであった。
当然、おごってもらう後輩の側もおごられるものの礼儀というか振る舞いなども覚えたのであった。
こんなことがあった・・・
先輩がおつりを持ってきた後輩に「おう、おつりはお駄賃にとっとけよ」などいうケースがまぁありますよね。
「えっ!いいんですか!」
「おう、かまわんよ」
「あっ、ありがとうございます」
・・・とまぁ、最低2往復くらいのコミュニケーションのあとで、めでたく後輩の懐に入るパターンですね・・・(競輪界では5往復くらいするそうだ 笑)
まぁ、そのうち「あっ、これはおつりをくれるパターンだな・・・」とわかるときってまぁありますよね(笑)
私の同級生・・・やっちまいました・・・
自ら
「おつりもらっていいですよね・・・」
うわ~最悪・・・ってやつですね・・・
そいつはその場でボコボコに・・・・はなりませんで、
むしろそれよりもツライ扱いになってしまいました。
いじめられたとかではありませんよ・・・
相手にされなくなってしまいました。
いや、表面は仲良くやってますよ。
でもそれだけです。
そいつにとっては
「結局はもらえるんだから分かりきったやり取りを省いたほうがいいのでは」
と考えたのかもしれませんね・・・
でも、分かっていてもやるべきやり取りってありますよね・・・
そいつが高校時代にでも後輩におごってたらよく分かることだったと思います。
初めての上下関係だったようです。
こんな中でサービスを受ける礼儀もあるものだと学んだような気がします。
今回も
川崎さんが「小林さんにサービスしてもらいました」と私に報告をくれ、
私が「いや~お世話になったね!とても喜んでたよ!ありがとう!」と小林さんに連絡し、
「いやいや、また遠慮なくいってくださいよ」
と小林さんから連絡をくれる。
この超定番と言われる形だって絶対に省いてはいけないことですよね。
これは3人とも「サービス好き」だから、分かってできることと思います。
これが知らない人がけっこう多いんですよね・・・・
なんとかうちの学生には伝えたいと思っているが・・・
不景気もありこの感覚を伝えることがいいのか悪いのか分からないので組員だけでもと・・・
まぁこういうの、けっこう楽しいよと
いま、1年のときに先輩やら皆さんから散々かわいがってもらったのに、4年になろうともしてるのに下の面倒もみず、自分のやりたい道にいきたい
・・・などという若者にどんな言葉を伝えたらいいのか考え中・・・
う~ん、それにしても川崎さん・・・うらやましい