年末恒例のプロ野球戦力外選手のドキュメンタリーがありました。
私は予約録画で録っておりましたので、年明けに掃除をしながら観ておりました。
大学時代に全日本のメンバーとして活躍していた選手がメインになっておりました。
あとで知りましたが、あの投手は現在おなじ職場の接骨院の院長をしているコンディショナー先生が高校時代に敗れた対戦相手の投手であったということで、変なところでつながった話題となりました。
まぁ、番組の編集のしかたもありますが、なんとも言えない気分になる内容でございました。
私も知っている選手が戦力外通告を受けるのは、けっこうな人数を経験しましたので慣れたといえば慣れたのですが・・・
投げ方うんぬんもありますけども、
さて、実は、私がかつて指導していた選手も今年、戦力外通告を受けました。
しかもこの番組の選手と同じチームで同じ大卒で戦力外を受けた身でありながら球団に就職できたそうで、番組に登場しなくてよかったということになります。
このアタリは、人間のやっている社会ですからなんとなくわかる部分で決まっております。
私は、これまでプロ選手になった選手を高校時代から何人か見ておりますが、
プロになる選手って一体、いつ人のアドバイスを聞くのだろう?と思います。
まず、プロになるような選手は高校時代からズバ抜けてますので、周囲もほとんどアドバイスしませんし、とくに「荒れダマが持ち味」なんて言ってるタイプには、それで勝っているならばいじることはしません。
考えたら、
投手の場合は故障したら難しいのですけども・・・
いいうちに修正しないと・・・
「結果を出している選手はいじるな」というのがコーチの一つの鉄則ではありますが、
反対に一流の選手ほど
「結果に満足せず常に次の技術を追求をしている」というのがあります。
極端な例ではありますが、イチローなんてあんだけヒット打ちながらフォームをいじっておりますものね。
というわけで、結果に満足せず自分で勇気を持ってトライするために、勉強している選手はいいですが、「結果出てるからいいじゃない」という感じの選手は大変です。
さて、考えてない選手はドラフト直後はまわりはチヤホヤしますし、余計なアドバイスはしません。
・・・でなんとなく過ごします。3~4年たって焦ってくるとアドバイスを求めて~なんていって聞きたいのは「速効性のあるネタ」となります。
「焦らずじっくり基本を見直して~」なんて気持ちにはなれません。
そんなアドバイスをうけても
「あ~この人使えね~」なんて逆恨みされて終了です。
・・・で付け焼刃の技術に走って終了・・・となります。
特に、ピッチャーの場合はトライアウトを見てますと、
「あ~その発想でいったか~」というのがわかります。
切ないですが仕方ないですね。
先日、ネットの記事なんで、どこまでホントか知りませんが、
同じ中学の後輩だった選手と一緒になって、後輩へのアドバイスとして
「あまり色々な人のアドバイスを聞きすぎるな」
というようなことを言ったとニュースになっておりました。
言った先輩のほうは、素質は一流なのに、もう一発伸び切れていないという選手です。もちろん私も期待しておりますが・・・・
「あ・・・こういう所なのかもしれないな」なんて思ってしまいました。
私の後輩も、これと全く同じセリフを言っておりましたから・・・(伸びなかった)
日本の野球指導って、人間教育と重ねてしまい、「素直じゃなきゃダメ」などといわれるがあまり、指導者のいう事を忠実に聞く(受け入れる)もしくは、聞かない(やらない)という発想しかない選手が多いのです。
指導者と一緒に作っていくもの・・・という発想がないのですね。
悪くしようとする指導者なんていませんよ・・・
自分で作っていく作業が楽しいです。サポートする喜びもあります。
このあたりは、自分の考えを伝える技術、そして相手の話を理解する。もしくは理解するまで、(もしくはできるように)質問していく力・・・・
『国語力』の勝負になってしまうのです。
一流選手の対談番組などを見ているとなんとも楽しい話ができます。
それは自分の技術を解説できるように考えているからだと思います。
まぁ・・・いいですかね。
2016のテーマは他人にとやかく言わない「自分のときめき」を大切にすると・・・
ということで始めた、持ち物の処分まつり・・・
現在は、出しっぱなしの最悪の状況にあります(笑)
自分を励ます国語力で勝負しております。