kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

こんなのどうでしょ

野球に限らずではあるが、私の経験したのが野球なので野球で語ります・・・

イメージとしては、私の後輩で高校野球の監督をしているノボル先生に語るつもりで書きますのでその感じで読んでいただければと思います。
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のぼる先生(左) 兵庫県の中学のヨシモト監督(右)東海大学準硬式野球部上下関係 (左<右)

部活指導の指導者の、とあるアクションについて、語ったら私の周辺で「あ~ありますあります」となった上にけっこうウケたのでここに書いてみる。

部活の指導などで試合に負けたときの定番として
「お前らで話しあってこい!そしてその結果を教えに来い!」

というのがありまして・・・(と聞いて、『あ~あるある』となった人にはウケルと思います)

私もそれを多用する監督さんの下で野球をやりましたのですが・・・・


あれで、まともなというか、建設的なミーティングができた経験があるという方って果たしておられるのでしょうか?

私には想像がつきません。

自主的に反省する習慣をつけるとかあるのかもしれませんが、実際に起きていることといえば、司会役(ようするに、指令をうけたキャプテン)が神経をすり減らして皆のご意見を伺うわけでありますが、ロクな意見が出やしません。

まず下級生の立場から考えて見ます。レギュラーのセンパイ相手に「○○センパイがあそこでカバーが遅れたのがいけないと思います」なんぞいうヤツはまずいませんね(笑)
チームの中で、レギュラーのほうが気弱で補欠のほうが強いなんてチームはありませんから。

下級生の補欠はまず戦力外(意見を出すという意味です)です。では、試合に出ている後輩はどうでしょう・・・こちらも当然でるわけありません。

下級生で試合に出るパターンとしては、センパイを追い越すほどの個人技を持っておりますので自分は自分という世界を持っております。

ましてや、野球といいますのは「俺の代」という言い方があるように、後輩で出ている間はちょっと「お客様気分」といいますか、「センパイのほうで解決してくれや~」と云う感覚がありますので、あえて火中の栗を拾うようなマネはいたしません。でた発言に対して
「御意に・・・」という顔をして貫くという状態になります。

さてそうなれば、3年生(上級生)ということになりますが、まず補欠メンバー・・・たまに正義感といいますかうちのセイロンボーイのヒロムちゃんみたいのが、もっともらしく「あの点を取った次の回の失点が~」などとモットもな意見を吐いたとします・・・

「お前はだまっとれ」・・・と一蹴されます(笑)
 いや、監督が監視しているならば一応は聞いてもらえるかもしれませんが、ヒロムちゃんは監督と共にすぐに帰らなければなりません(笑)
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ヒロムちゃんです

ほんじゃ~レギュラー同士で・・・って言ったって、
「お前が悪いんだバカヤロ~」なんてことは言えるわけありません。
そういうのはたいていブーメランで返ってきますから・・・

一生懸命やったけどポロッとしてしまったみたいのも、こういうミーティングで取り上げようのない話題になります。

そいつが「スマン」とか言って終了ですし、最終的に報告書をあげなければいけないキャプテンとしても「あいつがポロッとしたから負けました 以上です」なんてのも『ナメテンのかキサマ!』となるわけです。

要するにそういうミーティングをしろ!
と指導者が言いたい時といいますのは、取り組み姿勢であるとか、やる気が感じられないなどというような部分を引き締めんかい!
という意味であるのですが、そんなミーティングで、はいそうですかとなるほど甘くないものです。

そもそもカントクが引き締められないものを、選手がどうやって引きしめるのか・・・(中学生および普通の高校生イメージです)

み~んな分かっておるんです
『あいつがダラダラやってるからいけね~んだバカ野郎!』なんてのは・・・、
それは職場でも同じことと思います!

ところがそういうヤツに限って、タチが悪いというかテメ~が問題を起こしたりサボったりしておいて率先してふて腐れるわけです
それも職場と一緒です。

みな、気を使って遠まわしに伝えようとしますが、当の本人はわざとやってんのか知りませんが気づかないのであります。(それも職場と一緒でありましょう)

監督も、分かっているのに俺に丸投げしやがって・・・なんて思ったりしますがそれも職場と同じです。

・・・さて、遠まわしに「お前のことだバカヤロウ」と伝えるわけで野球でいえばくさいコースをついているうちにボールが先行してしまい四球を出すようなもので、ダラダラしてきます。

負けたあとの選手同士のミーティングはまずグダグダしてくるものです。

ポジショントークといって自分の立場を守るための意見が飛び交うことになります(それも職場と同じです)

それでも報告書をあげなければならないキャプテンは何かを出そうと皆に懇願します。(なぜこんな目に・・・と思いながら)



そのうち、こんなこと言い出すヤツが出ます。
(監督が聞こえる距離にいない時 限定!)

「あそこで監督が余計なサインを出すからいけね~んじゃねえか!」

これがまた適切だったりするんですわ(笑)

「ま~確かにな・・・」

みなが、チラッと監督の所在を確認する瞬間です・・・(笑)

監督が色々やりだした途端におかしくなるのはよくあることです。

ミーティングの方向が一気にそっちに流れ出すこともありますね(笑)

・・・しかし

『そんなこといえね~』

と報告をしなければいけないキャプテンの苦悩がまた倍増するわけであります。
そういうヤツがキャプテンに指名されているものだったりします。

そんなこと考えてたらふと思ったのですが、「お前らで話あってこい!」と言って
ホントに
「監督があそこでエンドランをかけたのが失敗だったと思います。あそこは相手投手も苦しかったわけですからじっくり待てばよかったと思います」
などと、ホントに合理的な説明をしてきたときに

果たして監督は「お~確かにそうだな!」といえるものなのでしょうか?
どうよノボル先生にすぎさん(笑)

案外、言えるようにしたらすごいチームになるのかもしれないけどね(笑)

つまり、選手で話あわせたならば、その結論はどんなものでも甘んじて監督は聞くというくらいのシステムにするならば面白いかもしれません。

相当に監督の度量がいるけど・・・

私にはできませんが(笑)

ただ、仮に私がサッカーの監督をやるハメになっちゃったとして、当然素人ですから、そのような体制にして選手の合理的意見を取り入れながらやることは考えると思います。

実際にそのようにして、素人監督がトップチームを育てたという事例は他種目ではそう珍しいことではありません。

話を戻しますと・・・

結局、私の体験からすればキャプテンが文章を作らねばならないことになります。「監督が欲しいであろう結論」を・・・

この話・・キャプテンをやっていたものにはほぼ100%ウケマス。

おかげでその技術は現在に随分と役立っております。




・・・さて、前フリが長くなってしまいました。

これで終わったら単に監督の悪口と職場の「あなたのことですから分かってください」というイヤミを書いただけになってしまいますので、ここからが提案です。


こういうミーティングを負けた時にやるのではなく
勝った時にやってはどうですか?
ということです。

私の持論ですが、「勝って反省するのが一番楽しい!」
というのがありまして、

「今日、お前らが勝てたのはなぜなのか?話あって来い!」
というのはどうでしょう?


相手が格下すぎてコールド勝ちだったみたいなのはあんまり意味がないかもしれませんが、それこそ接戦とか逆転勝ちしたときとか。

そうだったらどんな会話になるのかな~なんて空想してみたのですが・・・

「あそこで俺が打ったから勝ったんだ!」なんて分かりやすい威張り方をするやつなんて、案外いないのではないかと・・・・

「諦めなかったから・・・」なんてのが出たとして

「諦めない」の具体的なアクションはどんなものだったのか?(声出しとか、カバーとか、先読みとか、丁寧さ、とか大振りしなかった)とか、
勝った時のほうが意見が出やすいのではないかと推察するのですがどうでしょう。

ヒットなどの分かりやすいものより、
ちょっとした気遣いのプレーやカントクからは見えなかった工夫などを発掘する可能性もありませんでしょうか?

負けたときはどんなにいい工夫をしていたとしても「結果がすべて」の空気感の中では出しにくいですよね。

でも実は細かいところの積み重ねが重要なので、そういうのは拾っておきたいところではないでしょうか?


逆に
お前な~勝ったからいいようなものの、あのプレーはまずいだろ!」

というようなセリフも出そうな気がします。

「勝ったからいいようなものの・・・・」
をアタマにつけて話せば具体的な反省点も出やすいのではないかと・・・


当然、「カントク~勝ったからいいようなもののあの采配はないでしょ」なんて恐れもありますが(笑)

私の結論といたしましては、負けたときの責任追及は
選手にやらせるのではなく
いやですけど、監督が権限というか権力を行使してそいつを成敗するなり、敗因分析なりをすると・・・・
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選手同士でやったってロクなミーティングにならないというか、監督としては選手たちに苦悩させようと思っているのですが、
苦悩すべきヤツがしなくて苦悩しなくていいのが苦悩したりしているのですから、それを理解したうえでやるならやるべきと思います。

逆に勝ったときにこそ
「お前らでもっと細かい反省をしろ」と水をむけてみるのはいかがでしょうかと・・・

反省とは何も悪いことを追及するだけではなく
良かったこと、成果が出たこともちゃんとあげて、継続するものと改善するものをはっきりさせていく作業をするべきではないかと・・・


のぼる先生いかがでしょうか?ちょっと今度やってみて~

こんな話を今度、接骨院の院長になるニシちゃんに言ったら「それ職場でやってみます!」と目を輝かせていました。

使えますかね(笑)。