5月の終わりの串本海中公園にて
マグロの泳ぐ水槽のバックヤードに入れてくれるサービスがあり、餌を購入して投げ入れることをやりました。
これ自体は楽しかったのですが、
「これはたまに観光でやるから楽しいのであって、これが仕事だったら果たしてマグロは可愛いのであろうか?」とか、
こんな日の当たらない場所で、オキアミだのイワシだのを渡す係という仕事はどのようなものであろうか・・・(右のお兄さん)
などと想像し、毎日人と触れ合う教員という仕事は話相手が人間であるだけ、めんどくさいこともあるが、なんのかんの言ってもいい仕事をさせていただいているのだな。などと思ってみたりする。
いや、人間関係に病んでいる時なら、こんな場所でマグロに向かって語るのも悪くない・・・
・・・のかな
たった一匹の本マグロ・・・
「お前、ここで一人で寂しかろうな・・・」なんて思ってたらちょっと涙が出そうになる。
「あぁ・・・お前は何をしてきたのだと・・・吹き来る風が私に云う」
(中原中也 『帰郷』)
そんなに高くないテンションでこのブログを書いているが・・・
あぁ、ようやくこの感覚を伝える事態が起きたか・・・と勝手に私が思っていることを書いてみる。
その言葉とは・・・
「違法じゃないけど、不適切」
・・・そう、某都知事の件でのフレーズである。
以下は私の大して長くもなく、且つ、大したことはしていない人生経験から書いてみる。(普遍性があるかどうかはあまり考えないで書いてみる)
私はこのフレーズを世に出したことは大きな貢献だと思っていたりする。
世の中には色々な人がいるさ・・・とはもちろんその通りだが、
「いくら違法じゃねえからってそれはやっちゃイカンだろ!悲しむ人や迷惑かかる相手がいるだろ!」
という事を、「ヤレル人」と「やれない人」がいる。
そういうのを『個人の価値観』ということでグッとこらえるわけだけど・・・
人をまとめるリーダー的な仕事ばかりしていると
「それは違法じゃないとはいえ俺はやれん」ということがとても増える。
特に、慕われる人望のあるリーダーでありたい、などと思えばさらに縛りが強くなる。
特に自分のためには動けない。やせ我慢大会である。
逆に他人の分で怒られる。なんなら他人のために違法をする羽目になることもあるかもしれない。
逆に、リーダーにならん人ほど「違法かどうか」にこだわり『違法じゃなければいいじゃない』という行動をとる。
(・・・ん?じゃああの都知事はなんなんだ?アイツは?こいつは? あり?逆か? 笑)
まぁ、だから普遍(みんなに通じる)ではないと言っておいた。
私の個人的価値観として「違法じゃなければ迷惑かけてもかまわない」タイプの人とはちょっと距離を置きたい。
というよりそういう人って、こっちのツッコミを受け付けない高圧的な態度をしたり「ケンカっぱやい」傾向があるような気がする。(あくまで私の少ない人間関係からのデータです)
てことは、うすうす自分でも感じてるんだよな・・・けっこうストレスなのかな
若い時は「違法じゃないからやってもいい」という行動規範はちょっとカッコよく見えたりする。しっかりしているようにも見えたりする。
アタマが良いからできる、法律を勉強しているからできる、知らないと損をする。
もちろんその反対には「正直者がバカを見る」がある。
あの都知事は、私たちの世代でいえば、討論番組で格上の相手に対してガンガン噛みついていた論客で、頭の良い人の代表みたいなイメージだった。
そのアタマの良い人の終わり方があんな感じでちょっと寂しい。
ただ、やったことで言えば、その前の都知事のほうがよっぽどだったという話も沢山ある。考えたらあの人がオリジナルな無駄遣いなんてできないと思う。
前例があったり、便乗してた人も沢山いたんじゃないかと思う。
ちょっと話がそれそうなので・・・
今回、「違法じゃないけど不適切」というこの感覚は、先人たちがさまざまな昔話などを使って伝えようとしてきた感覚だと思う。
でも、そうした感覚が鈍りちょっと世の中がギスギスしてきたな・・・
と思っていたら今回の一連の騒動・・・・
そうか、そういう言葉を使えばいいのか・・・
さっそく、今日の授業で使ってみた。
体育の授業で出席(約100名)を取っている際、もう返事を終えた学生のおしゃべりがひどくて、後半の点呼に難儀した。
「君たちな罰しないからって、そういうのは違法じゃないけど不適切じゃないか」
なんて・・・・
ふう~
それにしても・・・・
コマった人のために作ったアイディアを悪用する人がいて・・・
世の中うまくいかないもんですね~
プロ野球なんかでいえば、コリジョンルール、キャッチャーを守るためにルールを作ったら今度は「一応、とりあえず抗議してみよう、しなきゃ損だ!」ということで抗議連発で試合が延びて「これいらないんじゃないか?」の議論になったりと・・・
うまくいかね~な~
違法かどうかにムキになるほど応用が利かなくなりますね・・・
大学と言いますのはアタマの良い方が沢山おられる場所でありまして・・・
世の中の研究費をどうしたこうしたを見てますとアタマの良い一流大学の人もなんだかですな~
・・・で、それを規制するためのルールがあれやこれやできて降りてくるものですからナンダかメンドクセ~ことばっかりになりますね。
『校則の多さと偏差値は反比例する』
『ルールが増えるほど民度が下がっている』
世の中ドンドン法律が増えております。
「違法じゃないけど不適切なのは、みっともないからやめね~か」の文化が広がればいいな~なんて思ってみたりします。
それから、違法かどうかにばかり目くじら立てていると、学生指導は行き詰りますね・・・
「そこはいいじゃねえか」と「それは許しちゃいかん」は教員のウデの見せ所だと思います・・・
サッカー部がんばれよ~
まぁ、こういう教員は、資格系の大学(職場)ではもっとも害になる教員だったりします(笑)
なんだか、メチャクチャな文章でスイマセン。
さて・・・
ようやくこの日が来ました。私としてはリリーフのほうが、気楽でありがたかったのですけども・・・
とてもシラフでは見ていられそうにありません(汗)