kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

ひとりで浮き沈み

ネット上のオークションで、香川の超有名なブリーダーの極上の日本オランダという金魚(2万円)が出品されていて3日間悩みに悩んだあげく

ええい!イッタレ!こういう挑戦もしてみなきゃ道は開けん!日曜に出勤したご褒美だ!』と、締め切り8時間前に入札してみた。

3日間誰も入札していない。当然、私が最高入札者であった。

「さすがにこのサイズで、この金額は買わないのか~、まぁ私は飼ってみたいのだからいいか。」

迷ったのはワケがある。金額ではない!スペースの問題である。

「え~!2万の金魚で金額は気にしないの?」と思われるであろうが、2万の服を買って飽きて着ないのとはワケが違う。ずっと部屋で泳いでいるのである。
(死ななければ)

イメージ 1
参考資料 これくらい立派なやつである。

3年ものである。

「小さいのから育てりゃいいじゃない?」と思う方もおられようが、
3年間無事故で大きくするのは至難の業というか、こんなに立派にする前にドエライ出費になるのである。(2万どころではない)

しかも
「大きくな~れ、赤くなれ~エサを大量にやって事故の素というか、病気になってチ~ン! ということが多いのである。

というわけで、このレベルの魚で2万なんて
「ここまで育てておいていただいて、ありがとうございました」ってなもんである。

近所のアクアリウム好きの焼き鳥屋の親父が言っておりました。

「こっちの思うスピードで魚は大きくなりませんから大きいのを飼いたかったら大きいのを買ったほうが絶対にいいですよ

知れば知るほどその通りと思う。

だんだんと分かってきたのだが、プロは大きくして高くても売れる素質(つまりいいヤツ)は選別して取って置いて大きく育てている。

つまり小さいやつを買ってきて大きくすれば一緒だろではないのである
小さいやつは「小さいうちで安くなら買ってもらえる」という計算のやつなのである。

大谷クラスの金魚は、小さいときから光っているのである。

だから本気で自力でやろうと思ったら、デカイ倉庫でも借りて何万個の卵から選別しまくってやらねばならない。
空き家でも借りてやるかな・・・などとマジメに考えたくなる。

オークションに出ていた金魚は25センチ・・・ 
スーパーで売ってる魚でいえばアマダイくらいのイメージであろうか。(わかりにくいか)

ようはデカイのである。当然立派であった。

今の水槽の魚を全部コンテナに放り込んで一匹で泳がせるか~、いやいやあっちをこっちに入れてあっちをこっちに置いて~などとバタバタしていた。

「走りながら考える」
・・・なんてどっかで聞いたような格言で自分を励ます。

3日間、誰も入札せず、しかもお手軽ではない2万円・・・
「なにかオレってもう引き返せないところまで来てしまっているのではないだろうか・・・」

などと多少の悔恨的な情念も入り混じる。

「いや、いいんだ、昔からやってみたかった20センチオーバーのオランダを飼育する」
という憧れや日頃の病的精神エネルギーを昇華させるのだ!

などと、半ばヤケクソというか厭世的というか・・・・

『ハラを決める』『覚悟』などという言葉がアタマを支配していた。

そして、オークション終了時間・・・

ハラをくくり悟ったような半眼(つまり薄目)で、オークションの画面を開く。
つまり喜んではしゃぐような心境ではなかった。

2万円プラス送料の入金の段取り・・・・
ちなみに、こんなときに私にとって神なのか悪魔なのか分からないジャパンネット銀行(※)が役に立つという・・・「お前はホントはいいヤツだったんだな」なんて
(※競輪のネット投票用の銀行です)


オークションのページを開く直前

ふと指が止まる。

あ~これをクリックした次の瞬間には、

「おめでとうございます!あなたが最高落札者です!取引を始めてください!」

と、ド派手出ているのであろうな・・・・ 

やっぱ止めときゃヨカッタかな・・・ 
そういや写真の金魚の色がよくなかったかな・・・などとケチがつく

その時は「でも、もう俺は戻れないのだ!

などと思いながら粛々と作業をすすめる決意をする。

ものの数秒の逡巡であったが、私自身のなかでは長く感じた。

ええい! さっさと入金じゃ!

と、クリックしたら・・・



画面にはわりとサッパリとした表示で





「このオークションは終了しました」と出ていた






「まぁ、そりゃそうでしょうよ!さっさと取引はじめんかい!
オレ様が2万で金魚を買うバカタレじゃ文句あるか!」


などと思ってふと見たら


「価格 20500円」 入札数 2



あり・・・・? どういうこと?




そうです。残り2時間のところでどなたかに持っていかれました

いや、コマめに見てりゃそんなの分かる仕組みになっているのですが、
まさに劇団ひとり状態で様々な葛藤をして悲劇のヒロインを気取っていましたのでまったく警戒しておりませんでした。


あはは・・・


なんかこう~ホッとしたような、
なんというかこのエネルギー、この数時間

「オレはもう戻れない」と思ったら、あっさり戻ってきました(笑)

この8時間のアタマに浮かんだ格言やら覚悟やらはどこにいけば・・・(汗)


しかし、まさに逃した魚は大きいといいますがこんどは
「やっぱりいいサカナだったな~」と見える。

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あんたもバカね~」と水槽追放されかけた流金がこちらを見ております。


あ~ ドキドキした~ 

平和が戻りました・・・



フウ~



まぁ、せっかくだから金魚用に入金しておいたお金・・・









チッキショ~


なんでミッドナイト競輪やってるかな・・・・


バカヤロー! ドキドキさせろ~(泣)