大相撲をＴＶ観戦。
今場所はなんといっても新横綱のキセノン（右から2人目）が注目であった。
久々の４横綱時代！
どうなるやらと勝手に期待していたが、
あっちがよけりゃこっちがイマイチで期待していた『４横綱的な盛り上がり』にはならなかったが、それでもキセノンが12連勝！
「お～ヨカッタヨカッタ、これで緊張して負けたりしたらいい人そうだから心配だったけども・・・」などと思ったら一転、ケガして大騒ぎに・・・
「ありゃ～うまくいかね～もんだな～」なんてな一般的な感想を持っていた。
一方、ここで伸びてきたのが照ノ富士でありました。
実は、以前からひそかに照ノ富士を応援していた私でございます。
（なんとなく顔で）
最近は、カド番をようやく脱したかと思ったら大きく負け越したりと・・・
今場所もカド番でしたが上手く勝ち越せたとホッとしていた上に優勝チャンス！
そして話題の14日目
館内、大ブーイング！
その声の中で鬼の形相の照ノ富士。
私は生放送で観ていなかったのでダイジェスト観戦でありましたが、この日本の相撲の観客の状況はいかがなものかと思う。
『モンゴル帰れ』とヤジが飛んでたって・・・
ヤジって、「俺はこんなこと言えるんだぞ～」と強がっているのでしょうけど、
自分のことを特定されないだろうから言うってみっともなくね～のかよと・・・
前に、議会で女性に対して野次を飛ばして特定されたら平謝りしていた議員がいたが・・・
相撲中継を観てると分かるけど、テレビに映っているような席は金にものを言わせてそうなオッサンばかりである。
ハッキリ言って品が無い。 玄人ぶってるが、こういう雰囲気がエラそうにのさばっている業界って大抵衰退していくと思う。
酒を呑んでいるのもあるのだろうけど、相手（関取）には品格だのなんだのを求めるクセして自分はナンなんだと・・・
照ノ富士の経緯を見てれば、「アイツも必死に頑張ってんじゃねえか」って気持ちもあっていいんじゃないかと。
あの取組の照ノ富士の表情みてみろと・・・
どうも私はこういう一方的な雰囲気になると反対側につきたくなってしまうタチである。
そして千秋楽
ここは予定を切り上げて生放送をＴＶ観戦
さすがに照ノ富士でしょう～
という状況と「悲惨なことになりませんよ～に」という雰囲気
しかも、前日のことがあって照ノ富士は完全にヒールと化した。
キセノンも怪我人であったが照ノ富士も怪我人なのである。
場内の雰囲気たるや・・・
出た！この一方的な雰囲気
皆さん、人生観が単純すぎなんじゃないの。
これもう、まさに今の日本の不寛容社会の象徴じゃねえかと気分が悪くなる。
この便乗的な盛り上がりが私は大嫌いです。
前にコトショウギクが優勝した時の白鵬の扱いにも嫌悪感を覚えましたが・・
クソッタレな雰囲気だな
『照ノ富士！ガンバレ！俺はアンタを応援する！』
と決めたら、2連敗・・・
なんとなく、そんな事になりそ～な気がしたんだよな～（泣）
決定戦で、小手投げくらったあとのマゲがひっくり返ったままで茫然としている
照ノ富士の顔を見て私は涙が出てきた。
（ＢＧＭで中島みゆきの『ファイト』をかけたくなります）
考えたら照ノ富士が出てきたから盛り上がったけど、これで同部屋でキセノンと対決のない高安あたりが代わりに優勝だったらどんな雰囲気になるのよと・・・
（まぁそれはそれでそれなりの雰囲気になりますでしょうけど）
すげえ感動した！
という雰囲気になってるけど、じゃあ照ノ富士が優勝したら感動しなかったのかと・・・俺はそっちも十分に感動するぞ！
腐らないで頑張ってたらいいことあったな～と
そりゃ確かに新横綱のこの状況での優勝は立派だと思うけども・・・
モンゴルから出てきてアウェーな上にケガしながらも
目の前の一勝を取りに必死に戦っている人を罵れるほど立派な生活してんのかねアンタらはなどと、ついついアツくなってしまいました。
私は照ノ富士の孤独の戦いぶりに今後の仕事への勇気をもらいました。
比べちゃ照ノ富士に失礼であるが、なんとなく共感するものがあった。
照ノ富士に元気をもらいました。
ちなみに変化技というのは、奇襲戦法である。
奇襲であるということは、普段は正面からガッチリ行ってなかったら奇襲にならない。
改めて確信した。
ムードに便乗して雰囲気の優勢な方についてワルノリするヤツが私は大嫌いである
だからアメリカの選挙の映像とか気分が悪くなります。
そういうのは昔は若者の気質と言われていたような気がするが、バブルの頃のオッサンに多い気がする！
成人式の雰囲気がどうのこうのと言っているが、こっちのほうがよっぽど気分が悪い。
ちなみに、それに嫌悪感を持っている若者はけっこう多い・・・
あの雰囲気が維持されてるようだったら、大相撲はまた人気が落ちると思う。
