やっと、このネタが書ける。
とある平日の朝、珍しく私の携帯が鳴った・・・
「あり?こんな時間に誰かしら?職場でなにかあったかしら・・・?」
と、慌ててゴソゴソとカバンの中の携帯をほじくり出して名前を見ておどろいた
「おっ?なんだ?なにかトラブルか?」
電話にでると・・・
「どうも~ 元気っすかアイザワサ~ン」と陽気な声の第一声であった。
それでまずホッとした。
「オ~ッ! そっちこそ元気かよ~ 」
電話のヌシは
陸上短距離選手の末續慎吾選手であった。
いちおう知らない学生のために紹介リンクを貼っておくが、トンデモナイ選手なのである。
(写真は2008年に関西医療大学に来てくれて学生相手に即席陸上教室をしてくれた時のもの)
「どうですか、相変わらずやってますか~?」なんて聞いてくるから、
「いや~やってみてっけど空回りばっかりだよ~ 浮いてるよ~ 苦笑」なんて答える
「アッハッハ~ いいですね~ さすがっすね~」なんて笑ってくれるのがむしろ心地よい。
「ところでどうしたのよ?」
「いや~この前までアメリカに2か月近くいたんですけど、そこで〇〇コーチと議論してきたんですけど、面白かったですわ~、これまで追求してきたことは結構いい線行ってたことが分かりましたよ~」
ちなみに、〇〇コーチとは、多くのアメリカのトップスプリンターを育てた名コーチである。
私はその名前を聞いて、「えっ?あのコーチってまだ生きてたのか?」というくらいの年代の方である。
「それでですね~ いろいろと教わったあとにテキサスの試合に出たら、
9年ぶりにいいタイムが出た(200m 20秒94)ということが起きましてですね~
ナント!日本選手権
にでちゃうという・・・アッハッハ~ 」
・・・と豪快に笑っていた。
「すっげ~な~、そんなことあんのか~」
北京オリンピック後の、紆余曲折を知っているだけに、涙が出た。
「これはちょっとアイザワさんに報告しとこうと思いましてね、しかも今年は大阪だし、待ってますよ~」
「お~泣けること言ってくれるね~ そりゃ行きますよ」
そ~か~私って大阪の人なのか~ などと思ってなんか複雑(笑)
彼の存在はいよいよ「走る生き様」を体現する段階に入ってきた。
なんといっても、『現役』なのである。
それだけでもスゴイのに、バリバリの若手に交じって戦うラインまで持ってくるとは・・・
当たり前だが、もはや同級生はいない(笑)
プロ野球選手が、名前で現役を続けているのとは違って、
陸上はタイムの世界なのである。そりゃもう清々しい価値観である。
そして彼と話していて楽しいのは、「心が現役」というか、
「まだ、なにかやれることあんじゃねえか?」という好奇心に溢れている。
自分が走っているだけに評論家でイヤミをいうみたいなところはない。
「一緒にかけっこしたい」なのである。
大将さん(右)を励ましてくれる末續選手(2012年)
大将さん、これを思い出したら、引退して評論家感を出してられんだろ?(笑)
アナタが先に落ち着いてどうする?(笑)
なんでもないアナタにも熱をかけてくれたんだから、
アナタも自分のほうから、やっていることや、周囲の人に愛着を持って、
後輩からバカにされるくらいじゃなきゃ
現役とはイエンゾ!
末續選手なんか、勝手に周囲から評価されて、浮いたり沈んだりして、とんでもないスランプも経験して、人がついて来たり、離れていったりしても、
陸上と人に希望を持ってやってるぞ!
がんばろう~!
以上、自分に向けて書いている文章でありました 笑
さて・・・・
よ~し、これはいよいよ私の望遠レンズの威力を発揮することができるぞ~
そして、結果がどのようなものだろうが、
写真を撮って、このブログで熱いネタが書けるぞ~
などと、一瞬うれしくなったのだが・・・
実は問題があったのを思い出した・・・・
今、陸上大会って本格的カメラの持ち込みってエライ厳しいんですよね・・・
去年だったか、知らずに陸上のインカレに一眼レフカメラを持って行ったら、大学時代にお世話になった陸上部の先生に「おい、そんなカメラは早くしまえ」と指摘していただいたのだった。
そう、SNSの普及やらデジカメの進化により、
要するに競技の撮影というよりは女性アスリートをスケベ目的で撮影して拡散するというヤカラが多発したために、一般観客のカメラは禁止になっているのである。
その流れはいまや常識だそうで、なんならその辺の運動会だって保護者でも撮影できない状況があるそうである・・・
う~ん、スポーツシーンのカッコいい写真が撮れるという宣伝文句でこのカメラを買っているのに、今度は大会がそもそも撮影禁止とは・・・・
いや、別に大会に文句を言いたいわけではなく、仕方ないのですが、なんだか寂しいな~と・・・
まぁ、肉眼で見てくりゃいいだけの話でありますが・・・
こういう状況を考えますと・・・
ますます自分で足を運ぶ価値が上がっているとも言えますね。
一時期、ネットの普及で現地に行かなくても遠くの情報が入ると思えた気がしたけど、やっぱり労力かけなきゃダメという原点に戻った感じがしますね。
そういうのが、
技術の進化により原点に戻るって人間ってオモシロイというかなんというか・・・・
そこをいくと、陸上でシンプルに速く走るを追求するって一番の先端なのではないか?
そんな哲学的テーマにもなってきますね。
実は、末續選手はそういう感性を持っているのでここまで続くという・・・
新しい陸上観を体現してくれてます。
まぁ、こんなの分かってもらえるわけね~わな~ アッハッハ~
なんて会話してりゃそら長電話になりますわね(笑)
ふと思う・・・
こんなバケモンと話が弾むようじゃ、そら学生がついてこれるわけないわな・・・・
ましてや卒業生なんて生活かかってるしな・・・
・・・と自虐笑いをしているワタシでありました。
ところで・・・
生活感と引退感がごっちゃになってる若者って多くない?
・・・というか、学生までが「現役」で卒業したら「引退後」みたいな・・・
「いや~もう学生じゃないんで・・・そこまでは・・・生活があるんで・・・」
・・・って反対じゃねえか?
出てからが現役生活じゃないか?
自分が自分で生きるために生活があるんじゃないの?
さらに学生なのにもう「セカンドキャリアを心配して」みたいなの多くない?
アナタはファーストキャリアもないでしょうが?って思うんですけど・・・
高校の部活なんて、大人の手の平で借り物競争した程度のもんじゃないの。
ちなみに、私なんてそれこそまだなんも始まってないし何も成し遂げていない感で焦りまくっておりますけど・・・
(それはそれで問題か・・・笑)
まぁいいや・・・とりあえず、この手のネタにはコメントは少ないであろうがそらそうだ。
前作で、『なるほど~こういうのがコメントを入れていただきやすいのか~』と分かりました。皆さま、いつも読んでいただき、ありがとうございます。
さ~、いろいろと楽しみになってきた。