ノルディックウォーキングのシンポジウムの講師をしてまいりました。
『今年は参加者が少なくて・・・50名くらいしか集まりませんでした・・・』
などと3日前の打ち合わせで言われていたのですが、
そこから急に増えて72名の参加者と役員の人は20人以上いたから総勢約100名の前での講演でありました。
『先生の名前見たからきたで~』と嬉しいことを言ってくれる方もいて確かに嬉しいのではありますが、
ということは同じネタばかりではいけないということで、予定外のネタをアドリブでドンドンと入れたものだから、少々、時間オーバーになってしまいました。
開始早々、自己紹介などほとんどしていない状況で、
ワタシのやっている「ココトレ」の必殺ネタである
「野球ゴロ捕りフォームは立ち上がり動作のミソが詰まっている」
というネタを披露しました。
この手の講師をやるときにワタシが心がけているパターンとして、
さっさと具体的なヒトネタを披露するというのがあります。
つい、話のパターンとして
「概論」というか大きな漠然としたところから徐々に「各論」に入るということをしてしまいがちですが、このたかだか120分程度の講演で概論から行ったら寝られてしまいます。
お笑いで言えば「ツカミ」でありますが、
さっさと
「オッ!いきなり最初からこんな役に立って持ち帰って使えるネタをやってくれるとはこの先の話もかなり楽しみだぞ」と思ってもらうわけです。
(ここがピークでもかまわない 笑)
これは企業秘密とか言いたいところでありますが、著名人のプレゼンの本でも読めば大概は出ている話ですのでどうという話ではありません。
お笑い芸人さんの修行番組なんかでもよく言われています。
掴んでしまえば、あとはちょっとマジメな歩行の概説をしても聞いてもらいやすいわけです。
さっきまでは、「はぁ~い!皆さんこんにちは~」などと明るい体操の先生という演出でありましたが、今度はちょいとマジメな顔して冷静な感じで話をしたりするとまたグッと聞いてもらえたりします。
「この先生は、ちゃんと我々に伝えようとしているんだ、業務でしゃべりっぱなしの講演とは違う」と感じてもらえます。
「お~、この先生はマジメな話もできるのか!」と思ってもらえる効果もあります(笑)
そうなると、安心してワタシの『ふざけ』にも乗ってくれるわけです。
骨盤が横に動かせるから歩行ができるという話をしております。左は学生で見本をしてもらっておりました。
この時のネタで、肩と腰を動かないように押さえると足が出せなくなります。
というネタを出したのですが、ホントは『押さえていない方の足が出せない』という話だったのに、いきなり思いつきで出したネタだったので確認不足だったのですが、『押さえている方の足が出ません』と言ってしまいました。
そうしたら、皆さん気を遣ってくれて「お~確かに出しにくい」などと言ってくれたりしたのですが、
カンタンに足が出るので「う~ん?」という顔していたのをワタシが気づきまして「アレ?これ逆だな」と気づき慌てて、
「すいません、逆です押さえている反対側が出ないのです、
でも皆さん優しいですね、すいません気を遣ってやりにくいフリをしていただきましてありがとうございます・・・汗」
なんて言ってたら皆さん大笑いでございましたが逆に印象深かったかもしれません。
足の裏のアーチの説明をしております。
この仕組みを理解して靴ひもを結ぶと全く感覚が変わるという話をしています。
学生の座らせ方とか、ワタシのガニマタの感じとか、足を強引にあげて雑に掴んでいる感じなどもコミカルになるように意識しております(笑)
こういう小ネタってこういう講演の時にはスパイスとして重要です。
こんなの見ると「お~組長って随分と幅広い知識を持っているんだな~」なんて思ってもらえます?(笑)
だからこうなるために・・・
一つ前のブログに書いたように、
いかに専門家と時間を気にしない雑談をしてきたかなんです・・・・
・・・などと
言ってみたかったのですが、そうではなく、
つい先日NHKでやっていたウォーキングの特集番組のネタをそのまま喋っているのでありました(笑)
どうという話ではありません 誰でもできます(笑)。
ワタシが歩き方を説明する前に10歩が何mかを測りましょう。
なんてなことを言いながら測定しました。
当然、指導後にもう一度測定して「ほら効果あった~」とやるためでございます。
ところが、時間の都合と、スペースの問題もあり、
さらには最初の測定の時に
「あちゃ~ 、けっこう皆さんムキになって歩いてるな、こりゃ指導後もあんまり変わらんぞ」などと思い、
やらずにウヤムヤにして終わったら参加者からの質問で
「さっきの測定はいったいなんだったのでしょうか?」と、
とてもマットウなツッコミがありまして・・・(笑)
『その通りでございます、やっぱり覚えてました?ちょっと後でご自分でやってもらっていいですか?』
なんて正直に言ったら笑いが起きました。
終了後には、ノルディックウォーキングの体験を行いました。
学生たちも教えてもらいながら体験することができました。
それなりに喜んでもらえたようでヨカッタです。
それにしても、こうして自分のパフォーマンスをしている写真を見ていつも思うのですが・・・
「こいつはいったい誰だ?これ俺なの?」
なんて思うのであります。
う~ん、存在って不思議