kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

そういうのが楽しい

『私がトレーナーとしてついているチームが、どうしても勝てないチームがありまして、素人のワタシから見ても力の差があるのですよ~ 
そこのピッチャーが打てなくて・・・
ぜひ先生にアイディアを・・・』

・・・ということで卒業生のヤナセさんがやってきた

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ヤナセさん『いや~このピッチャーが打てないんですよ~』

・・・と、画面の投手を指さすヤナセさん



ワタシ  『打てない人って・・・・その人のことなわけ・・・・?』

ヤナセさん 
『このピッチャーすごいんですよ・・・速いわ、変化球も上がるのやら落ちるのやら・・・ 素人のワタシから見ても打てそうにないんです』


ワタシ
『そらそうでしょうよ・・・・
素人だけじゃなく玄人が見ても打てそうにありませんよ、
だってその人、オリンピックの金メダルのエースですよ・・・ 
それを打つ対策を言えってのかよ~ ヒエ~ 』

ちなみにこのテレビ画面は先日放送されたソフトボール界の有望選手(打者の方)の特集番組であった。

このヤナセさんは、この打者のほうのチームのトレーナーをしている。

たまたまこの番組を見ていて「ほ~スゴイのがいるんだな~」と感心していたら、まさか卒業生がそこでトレーナーをしていたとは・・・

これ自体がワンダフル!

ちなみにこのヤナセさんは、このチームの前は、バスケ界の名門エネオスでトレーナーをしていたという本格派である。

ヤナセさん本人はバスケットボールをしていてそっちのトレーナーを目指していた。

だからソフトボールそのものに関しては素人と言っている。

ちなみに、この番組で特集された選手のケアもしている。
特に、番組でも取り上げられていたが手術をしたりしている選手なので接点は多いそうだ。

・・・というわけで相手はソフトボール界のレジェンドである。

なんならワタシだって尊敬している選手である(笑)

「そんなもん打てるわけないでしょうが諦めなさい」

などと、ヤナセさんが野球ソフトボール経験者ならばいえるが、そうでない卒業生でしかも、
「なにかアイディアを・・・先生、そういう授業をしてたでしょうが」

ワタシを頼ってきてくれた以上なにかしらカッコつけて言いたいところであった・・・


実はこの話、

年末に連絡があったので、私だけの知恵では不安なので年末に行った
「野球有識者会議」にも議題としてあげてみた(笑)
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右から、
村山シュウジさん(東海大相模で甲子園優勝および社会人都市対抗常連)
J社長(指導経験豊富で教え子プロ多数)
ワタシ(グランプリ カスリもせず)
大野選手(東海大甲府4番 東海大学で神宮常連 七十七銀行都市対抗常連)


これくらい豪華なメンバーならば、それなりの意見は出るハズ・・・


と思ったが、

「ありゃ打てないでしょうよ」

という玄人ならではの理由がズラズラと並ぶという議論になりました(笑)

「そんなセリフ、可愛い教え子に言えないでしょうが、なんかないの?あなた甲子園で優勝してんでしょうが」

などと言いながらの議論はそれなりに楽しかったですけども。

不利だからしょうがないで終わっていたら、このクラスの結果は出せていませんからね
そういう議論がスポーツのだいご味の一つかなと・・


当然、この会議で出た話も伝えておきました、
会議のメンバーの皆さまご協力ありがとうございました
(皆さんこのブログを読んでいますので 笑)

通勤ラッシュの電車の中で読んでいるであろう村山さん、
今日もお仕事がんばってください。


さて・・・

ヤナセさんに話を戻す。

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まぁ、試合のことだけではなく・・・
スローイングのメカニズム・・・というほどではないですけど、せっかくソフトボールでトレーナーをしているなら投げるの理屈の伝えかたを説明している図でございます。


結局、彼女とは3時間ほど話をしてしまいました。

非常に有意義だったといいますか・・・

野球経験者と話をする時にはない感覚がありました。

おそらくこれは彼女の性格的なものもあるかもしれませんが
野球経験者ではないから素直に聞いてくれていることと関係あります。


・・・で、

私も相手が経験者ではない分、丁寧な説明をしているような気もします。

これは自戒もこめてなのですが、
自分の経験があるスポーツだと、どうしても自分の形ができてしまっていて
素直には受け入れがたい」部分が出てきてしまいます。

そして、ちょっと話を聞いただけで
「あ~あれのことね」ともう初めて聞くような素直さでは聞けないことも多く、
ついつい生返事してしまうことも多いです。

さらには、学歴(球歴)などの知識も邪魔をして・・・・

有名か無名かとか・・・

自分のやっていたスポーツだとつい「自分のものさし」で判断してしまいます。

もちろん、それがなければやってられないケースも多いですから悪い面だけではありませんしょうが現状維持にはいいですが変化には弱そうです。

特にスポーツは自己実現、自己表現ですから・・・


その点、彼女は
「ワタシは素人だけど、なんとかチームが勝つための力になりたい」
というシンプルな思いがまずあり、
『じゃあどうすりゃあの投手を打てるんだ?あのチームに勝てるんだ?』

・・・という疑問をカッコつけずに素直にぶつけることができるのだと思います。

これって、とても重要なことだなと・・・

おかげで、議論も野球の競技特性やら、戦術とはなにか?やる気とはなにか?
指示の出し方、見せ方、脳のモード、
練習の考え方、

成功ばかりしている練習でいいのか?
なんて議論は面白いからまたどこかで書きたいなと・・・

ヤナセさんを見てたらふと

いや~懐かしいな~ 

こんな議論をよくしてた20代だったな~と思い出しました。


それにしても、野投手に勝つことを目標にして取り組むなんて・・・

それ自体が素晴らしいよな~


そんなモードの時って、イジメだの嫉妬だのなんて絶対にしないだろうしな・・・

それがスポーツの良さですよね。










ついでに放り込む・・・


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レーニング指導した競輪の谷口友真選手が玉野のミッドナイトで優勝した・・・

自分の指導した選手で儲ける・・・


これが醍醐味ですよね~



・・・・と書きたいのに


なんで自分の指導した選手で獲れないかな・・・・ ワタシ


これも経験してくると素直な心が失われていく・・・


「捲りが出ないもんで・・・」という課題に対してトレーニングをして、
捲りで優勝したのに・・・


「そういや捲りは出ないと言ってたな・・・」という予想をするとは・・・




ワタシってバカ?