マエヤマさん(左)の話を聞き入る学生たち・・・・
学生たちの表情からいったい、どのような話をしているか想像できますでしょうか?
正面の学生は「うわ~大変そう~」という顔ですし、
右の二人は目がギラギラとしております(笑)
これは一体、なんの話をしているの?
マエヤマさんの話はそんなに君たちにとってそんなに面白いのか?
以前にも紹介したが、このマエヤマさんは少年野球の指導者をしているが、
関西でトップクラスの
「りんくう総合医療センター」の救命診療科に勤める理学療法士でもある。
そこでの現場の様子を語ってくれているのである。
しかも「たまたま持っていた」というUSBメモリーには現場の写真が・・・
さすが医療人の卵というか、
ワタシは貧血起こしそうになったので目をそむけてしまったが、
彼女たちは、むしろ
ワクワクして聞いている。
頼もしい・・・
実は、この状況は、一つ前のネタの野球観戦を終えたあとの状況である(笑)
どうやったら甲子園の野球観戦からこうなるか?
実は大学に戻ってくる帰り道に
彼女たちが帰宅のために歩いているのを見かけたので電話をかけた。
ちなみに彼女たちは1年生でワタシの授業にいるが、いわゆる
「雑務で光るタイプ」である。
体育の出席を取っている姿勢でもう違っていた。
『何かあったらぜひ声をかけてください!』と言っていたから、一応こえかけた。
「面白いゲストが来てるからダッシュで大学に帰ってこい!」
・・・と言ったら、
けっこうな距離だったと思うが汗だくになってホントに帰ってきた(笑)
まぁ、こういうもんだと思います。
「えっ?それってなんですか?意味あるんですか?」などと、
聞き返したらもうアウトである。
もたついたら終わりという世界もある。
「あの先生がわざわざ電話してきたなら間違いない」
と信じる気持ちがどこまであるかということで・・・
それにしても
食いつきが凄い・・・
まさに前のめり・・・
こうでなきゃわざわざ話をしてもらっている意味がありません。
そらこんな調子で聞いてくれたら、話しているほうも
「可愛いやっちゃな~」となり、
どんどん「いい話」を聞けるものだから、そりゃ能力も上がりますわね。
もうこういうのは、
本人の使命感の有無の問題であって、
指導によってどうこうするものじゃないのだな~とつくづく痛感しました。
使命感がなきゃダメとはいいません。
むしろ生活が破たんする恐れもあります(笑)。
ただ、ワタシの話が通じるのは使命感の有無の問題だったんだなと・・・
なんでこんなに噛み合わないんだろうか?思っていたらその点だったなと・・
だからワタシが罪悪感を感じてムリくりなんとかしようとすること無かったんだなと・・・
この学生たちをみていて、ようやく整理がつきました。
使命感があったら怒られるなんて超越するのにな。
ほんでまた、
マエヤマさんも話がうまいわ(笑)
さすがキャッチャー出身、話術の配球も絶妙です。
どういうネタはどう話すが出来ております。
淡々と話すからまた凄みが出ております。
こういうので、何が嬉しいって、こっちの意図を汲んで
ワタシの連れてきた学生を本当に喜ばせようと話しをしてくれるところです。
「1年生だからわからんだろ」と、見下して冷めた話ではなく、
「熱意があるなら1年生にも、理解しきれないまでも、
興味を持ってもらえるような話し方」
をしてくれます。
そして、大概の先輩なり先生が
「解剖・生理が基本だから勉強しろ」
という言い方をするのですが、
そりゃそうなんでしょうけど
マエヤマさんの実例などを上げながら話だと、聞いているうちに学生本人が
「これは解剖・生理が分かったらもっと楽しく聞ける話なのではないか?」
と思って勉強したくなるのではないかと感じました。
もしくは、こういう話を聞いたあとに教科書を読むと
「あ~この言葉があの写真の時に出てたな!」
と学びが深くなるのではないかと。
教員としても、大変に勉強になりました。
というか、ちょっと嫉妬しました(笑)
ワタシもこれくらい食いついてもらえる話をしたい!