ブログの更新が滞っております。
指導している高校が負けちゃってネタが苦しいせいもありますが、
連日のこのクソ暑さの中で、
ワタシは体育教師をしております。
しかも、
午前中にグラウンドで体育をしております。
ある程度の暑さを超えてきますと、だんだん
「あちい~」などというセリフも無くなってきます。
これのほうが危ないのかもしれません。
さて・・・
これだけ暑い中ですとグラウンドに立っているだけで汗ダラダラでございます。
その中でサッカーなんぞしようものなら、(また学生がやりたがるんです)
着ているものは
汗でグシャグシャでありますから、
使ったビブス(写真のゼッケン)などは着回しするわけには行きません。
学生に文句を言われないように
毎回、洗濯しております。
約100枚のビブスを洗濯してはこうして干しておりますが、
こういう作業はキライなほうではありません。
その辺の学生をつかまえて一緒におしゃべりしながらやるのもいいですし、
一人で、スマホで音楽やら漫才の動画やらを流しながらの作業はナカナカ楽しいです。
いつもは考えずに干しているのですが、
色ごとにそろえて干してみたら、
これはこれでけっこうキレイだなと思って写真を撮りました。
ユ〇クロの店員にでもなったような気分になります(笑)
そんなお気に入りの作業ですが、この日は珍客が訪れまして・・・
手伝ってもらいました。
チョイ悪風の雰囲気で現れたこの男、
服装はチョイ悪風ですが、
本人は相当にワルイやつでございます。笑
そもそも、
私のやっていた高校野球部は善人では務まりませんもので、
クセの強い連中ばかりというか、
クセがないとツマランと言われて相手されないくらいです。
ホントは学生に、
「あ~こういう人がやっている世界なのね」と教えたいくらいであります(笑)
そういう男なので、あんまり褒めたくはないのですが、
野球に関してのセンスは抜群でありまして、
1年の秋にはもうレギュラー内野手(サード・ショート)になっておりました・・・
驚くべきは、
一応、全国レベルの高校野球チームなのにも関わらずこの男はなんと
中学時代はサッカー部だったのであります!
野球部が無かったそうであります。
そして、推薦組がひしめく中で受験組(つまり普通に入学)という立場から、
成りあがっていったというシンデレラボーイなのであります。
サッカーで鍛えられたんだかなんだかの
フットワークとスタミナは抜群でありまして、
内野手になりたての時に苦戦するフットワークをいとも簡単に習得し、
最初はエラーも多かったのですが、
それは打球に追いつかないのではなく
スピードがありすぎて通り過ぎてしまうという状況でした。
無尽蔵のスタミナにモノを言わせて、
連日の特守(つまり特別個人ノック300本以上)をこなした結果、
野球推薦で入部してしてきたメンバーをアッサリと抜いていきました。
バッティングの方では、俊足を活かすために左バッターに転向し
これまた血の滲むような努力・・・・
というのは、全く人に見せず、
校舎裏の暗闇で一人素振りを繰り返し、
人前では
「俺は練習してませんよ~」
と涼しい顔してカッコを付けるというプレイボーイでありました。
当然、女の子には大変にモテモテでありました。
そのころワタシはブルペン捕手という日の当たらない
湿気の多い場所で仕事をしていたのでありました。
そりゃモテません(泣)
走塁センスも抜群で2塁からの3塁への盗塁というのは、
もっともセンスの現れるプレーでありますが、
バッテリーの呼吸を読んであっさりと3塁を決める憎たらしいプレーをする選手でありました。
「なんだよ散らかってんな~寮みたいじゃねえかよ」
・・・と、人の研究室で悪態をついております。
この男の得意技で性格の悪いプレーというか、
よくそういうの思いつくなと感心したのが
ショートを守っていて、
ランナーが自分の前を通り過ぎたとき
(つまりサードに向かって、ホームに行くかどうか判断するタイミング)に、
ランナーの背中に向かって相手のコーチャーの声のモノマネをして
「はい、ストップ、ストップ」と
落ち着いたトーンで声をかけるのです。
すると、けっこうな確率でホームへ走るつもりでいたランナーが止まるんです(笑)
サードコーチャーに言われたと思うのです(笑)
コーチャーにしてみれば腕を回しているのにランナーが止まるもんだから、
「なんでいかね~ンだ」と言っても、
ランナーが
「えっ?いまストップってあなたが言いませんでした?」
となるわけです。
そうなっている時には、別の方向を向いて口笛を吹いていたりします。
この男にはワタシも随分とかき回されまして、
ホラ、よくあるじゃないですか小学校あたりで
後ろに突っつかれて、
「おいやめろよ」と後ろを振り向いたら
「こらそこ後ろ向いてんじゃないバカたれ!」などと、
やられたほうが怒られて、
やったほうはその時には知らん顔しているというパターンのヤツです。
一番、ハラ立つやつですね!
逃げ足も速いんです!(泣)
そういうヤツなので、もう関わらないようにしていたのに、
向こうから転勤で大阪勤務になったとかで、こっちに来やがりました。
まったくメンドクセ~のがやってきたな~(笑)
も~、せっかく静かに穏やかな学生たちと平和に暮らしていたのに・・・
こういう時はまた大将さんに押し付けることにしよう。よろしく(笑)