関西医療大学のカフェでございます。
この4月からオープンしております。
なかなかシャレた雰囲気でございます。
ところが、学生と教職員を相手に商売をしておりますと色々と条件が厳しく、
経営的に課題が多いということで、
「どうすればお客さんが増えるかご意見を聞かせてください」
と、モニターを頼まれた。
要するに『4回分のタダ券あげるから、意見を書いてくれ』というのである。
頼まれると大抵のことはホイホイと引き受けるワタシであり、
今回も気安く引き受けたはいいが、これはナカナカの難題であった。
ワタシが普段、このカフェに不満があれば書くことも沢山あるが、
ワタシ自身は大満足でほぼ毎日利用しているのである。
「いや、むしろ毎日利用してんだから意見もあるでしょ」
と、言われるものの基本的にワタシは文句は無い方で、
人に対しても、例えなにか失礼をされたとしても
「俺が悪かったかな?」と思ってしまうほうなので、
こういう時に意見など出るワケがない。
みよ、この美味しそうなパン!
何か文句ありますか?
こんなもん、せっかく大学にオープンしたんだから、
教職員が協力の意味も込めて軌道に乗るまでは毎日せっせと食べて「オイシイよ~」と言いふらせばいいのにといつも思う。
大体、自分は食べてない(買ってない)のに「みんな買おう」とは言えませんわね。
そんな話をワタシの職場のいかにも理解のありそうな顔している
悪腹先生(写真青)に話しをしてみたら・・・・
『そんなもん食堂の企業努力です』
・・・と一刀両断されてしまいました。
この先生はいつも
「それは俺の役割じゃない」
といいながら
他人には厳しいO原先生の得意は『ともえ投げ』でありました。
元銀行員ということでその辺はシビアです(笑)
さて、ワタシのモニターの話に戻す。
タダ券もらったからにはちゃんとした意見を書かねばと貰った質問用紙には、
味はどう?施設はどう?接客はどう?
ほかにはなにかどう?
・・・と、
それを具体的に文章を書けと書いてあるのであります。
最初に書きました通り、ワタシはそもそも文句を言うタイプではないものでして、
「とても良いです」「おいしいです」としか書けないのです。
ホントに美味しいし(汗)
さらに接客は?
と言われたって食堂のおばちゃんはパートなのに
一生懸命にやってくれてそれこそ文句ないのです。
相手の事情を考えちゃうと言えないことって多いじゃないですか。
なんてなことを思いながら・・・ふと考える
そうか~ でもここでワタシが
『イイです』と言っているからといって売上が上がらないんじゃ、
『イイ事しているのにダメならば、なお絶望ということにもなるんだな』
文句を言われるのもイヤだけど、
結果が出てないのに文句も言われないようじゃもっと最悪なのかもしれません。
こういう事って多い気がする。
例えば、結果が悪いの対策の会議をしている時に、
「あんたは努力してんのか?」というような意図を感じた時に、
「ワタシはやってますよ」という自己防衛に走らざるを得ない空気感になると、
これはもう建設的な議論にはならないのだと思う。
(まぁ努力が議題になった時点で休憩したほうが良さそうですが)
これを皆が言い出したら理屈としては
「みんな頑張っているのに結果が出ないんだからもうこのメンバーではダメということで解散・・・」ということになる。
一応、こういう時はリーダーなりが
「こうなった状況は俺が悪いから、一緒に頑張ってくれないか?」
というところからスタートしないとなにもならない。
チームが弱っていると責任者探しになってしまう。
そうなると話しが進まない。
逆に「俺のせいだ」と感じる人が多いと、
そもそも責任者探しはしなくて済むのが面白いところ。
そんなメンバーで仕事をするとホントに楽しい(笑)
オッと、また堅苦しい話になりかけた。
・・・というわけで、苦しみながらも、なんとかモニターとして意見を書いた。
このカフェに関しては単に広報PRの問題で、
だんだんと知られて来たらお客さんも増えてきている。
そういや、儲かり企業を紹介するガッチリマンデーというビジネス番組で、
商売の評価をするという会社の紹介をしていた時に面白いことを言っていた。
(そういうのコンサルティングというのかな?)
それは『ツーストライク・ワンボールの法則』というものであった。
つまり、「ストライク(いいところ)」を二つ発見して、
『ボール(改善点)』を一つ指摘するという約束事にしているとのことであった。
働いているほうだって、悪いことばっかり指摘されるとイヤになってくる。
本人も気づいていないような、もしくは黙ってやっている
『ストライク』を発見し、
「これって価値があります!」と指摘する。
むしろそっちを発見することにエネルギーを注いだほうが、短所の改善も進みやすいとのことであった。
なるほどな~
と思いながら書いていたらストライクだらけでこれって三振か?(笑)
これを読んでる学生ちゃん
こんな時に、単に客になってないで
「こういう風にやったら売上が上がるんじゃないか?」
なんて提案するくらいになってみると面白いよ。
一肌脱いで宣伝マンになるくらいになってみい
伝説の学生になれるぞ!
「そんなもんいらん」って?
そういうのが後で効くんだぞ~ 笑
そういうことしてた経験者のワタシの話です(笑)