2020年2月に撮影した写真です。
これは、いわゆるコロナ禍直前の時期に行われた運動教室(ココトレ)で最後に学生スタッフと撮影したものです。
思えば、この時の4年生はこれが最後で、一気にコロナモードになり、卒業式もなく、「いったいこれはどういうこっちゃ?」という世の中になったのでありました。
なぜ今頃こんな写真を持ち出したかという理由が今回のネタなのですけども。
実は、現在ワタシが担当している授業の女子学生(1年生18歳)から、
『アイザワ先生の話はとても重要だからよくメモしておいた方がいいよ』と言われました」と嬉しい報告を受けた。
当然のことながら、
『そんな嬉しいことを言ってくれている卒業生は一体誰だい?』
と尋ねると、「泉佐野のオオニシさんです」という。
「ん?オオニシ?」
「あ~っ!あのオオニシタカシかよ~!」とワタシは笑ってしまった。
卒業を祝う「ハカ」で送り出してもらうオオニシ タカシさん
「うん、たしかにアイツは私がかなり洗脳したぞ(笑)」
彼は1年生の時から私の運動教室の手伝いをしに来てくれていた学生だ。
しかし、正直にいえば最初の私の印象は
「まいったな~なんかめんどくさそうなのが来たぞ」というものでありました。
攻撃性はないのですけども、なんとなく言動や行動がピントがずれているところがありまして、コミュニケーションが不器用というかなんというか・・・
そういうのを指導するのは嫌いではないのですけども、手間がかかるといいますか(笑)
ただ、「なにか手伝いをしたい」という純粋な気持ちは感じる学生でありました。
そういえば、運動教室のあとで私の全体へのアドバイスを熱心にメモしていたのは彼だけだったかもしれない。
彼の良いところは、「自分は劣っている」という自覚をもち、ワタシが「とにかくこうしろ」というのを愚直に行っていた。
ワタシの指導のパターンは単純で「人にまみれる」ということで、とにかく離れずに人の輪の中に入っていさえすればなんとかなる。という考えでやっている。
その時に必要なのは「気持ちよい若者らしさ」で、それがあれば、絶対に好意的にみられる。
好意的に見られていると実感できる中で過ごしていれば自然と自分を出すことができるようになる。
と思っている。
だから運動教室などで、住民さんとの自然なコミュニケーションが発生するような企画を心がけていた。
指導した自分がいうのもなんだけど、彼の成長は目を見張るものがあり、
彼自身でも言っていたのだけども、母校に帰った時にかつての先生に
「お前はそんな性格だったっけ?ずいぶん変わったな~(良い方向に)」と驚かれたという。
ワタシもそう思う。
4年になるころには頼りになる幹部学生になっていた。
今回、嬉しい報告をしてくれたのは1年生(18歳)の女子学生だけども、その学生が喜んで報告してくれるということは、その学生からも尊敬されて見られているということだから、その意味でも驚きと言っちゃ失礼だけども、ちょっと感動した。
いや~嬉しい援護射撃をもらった。
そういうアドバイスを聞いた学生だから、ワタシの授業の聴き方も前向きに大きく変わっていた。
そういう風に「あなたはいい先生に教わっているよ」という話を聞いて授業に臨むのは学生にとっても大きなプラスだし、お互いにいいことだと思う。
こういうのは、「おい、俺のことを裏で褒めろよ」などと言っても絶対に言ってもらえない。
いや、実はそういう希望を伝えたこともあったのだけど、そういう学生は見事に離れて行った、そらそうだ(反省)
思わぬところで、ワタシの話をしてくれていたという事を知り、また少しやる気が出ました。ありがとうございました。