kokokaramakuruの日記

野球 金魚 競輪少々 思いついたことをビビりながら書くブログ

のればわかる

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11月29日この日、神奈川県からやって来た安斉雄虎選手の指導を行った。


安斉投手は190僂猟洪箸ら繰り出す速球が146キロをマークするということで素材の高さを買われ、先日のドラフト会議で全国的には無名ながら横浜ベイスターズに3位指名された。(これは結構な高評価)


昨年作成した手作りマウンド「わかば」で、3日前に学生と作成した、ピッチング矯正教具のればわかる」を使って投球フォームの指導をした!


『この教具は、材料にもこだわり、大阪でも熊取でしか取れない材木を使用し、最先端の科学技術を駆使してはじき出されたデーターを基に絶妙の角度に設計したオリジナル教具である』というのはウソで、「なんかイイものないかな~」と学内をプラプラしてたら用務員さんのところに角材が積んであったので「これちょうだい」と言って工具もかりて「だいたい」で作成したものだ。


私も20代の頃は、「正しい道具とは?最短距離のトレーニングとは?」とか言って走り回っていたものだが、トップに立つために大切なのはどうやら「そこ」では無いらしいというのが最近の私の考えだ!


大切なのは本人が「感じる!」部分だと思う!


だから、「この材木だって折れるかもしれないよ、学生と作ったから不安定だよ、自分の足で感じて安全か危険かを感じることが大切だぞ!」ってな心構えでやることで逆に引き出されるトレーニング効果もあるのではないかと思う!(よい子はマネしないように)


それと「これ何の意味があんですか?」と言ってるようじゃあもう見込みは無い!


様子を見ていると・・・


本人、目を輝かせて夢中でやっておりました。


そして、


わざわざ飛行機に乗ってやってきたからには何かそれなりの感触を得て帰ってもらわねば、関西医療大学の名がすたるということで、日曜日なのにも関わらず、U島トレーナーに力を貸していただき、FMSテスト(からだの動き方のチェック)を行った!


そして、そのデータを基にしたトレーニングを指導してもらった。これには、安斉選手も大喜びで自分のこれまでの悩みが解決したとともに、自分の能力の高さを証明してもらえて新たな自信も芽生えた様子であった。


というのは、


私が「どうだいドラフトにかかって周囲にチヤホヤされて気持ちいいかい?」と尋ねたら、


「いや・・・実は『なんでお前が3位なんだ』とネットでバッシングされて正直落ち込んでいるんです」と言う。


おかしな話だ、3位に指名すると決めたのは球団であって本人では無いのだ!


これこそまさに、 「俺に言うな!」ってやつだ!


そんなのホッとけ!と周囲が言うのは簡単だが、これは本人には結構キツイ!ここは一つ元気を出して帰ってもらわなければならない!そんな意味でもU島トレーナーとのトークは絶妙であった!


よく、気持ちが落ち込んでいる時にはつい「元気を出そう」ということで明るい曲をかけるべきだと思いがちだが、これはかえって感情を逆なですることになり逆効果なものである。


むしろ、悲しい時には悲しい曲を聴くことで気持ちが落ち着き、再浮上のきっかけが掴めるものである。


U島トレーナーの語りは、私が陰で「ミスターネガティブ」と命名しているくらいの見事なネガティブっぷりが持ち味である。


こっちが元気な通常状態の時は、モーニング娘を聞きたい気分なのに八代亜紀を聞かされているような気分になるが、こっちが中島みゆきや、鬼束ちひろを聞きたいようなモードの時には何とも落ち着くトークなのである。


困った時のU島トレーナーなのだ!よく考えたら、トレーナーって選手が困っている時に活躍するわけだからこういう深みを学生さんは学ぶべきだと思う!


おかげで安斉選手も元気がでた!


今日は4人の学生さんに手伝ってもらった。


「プロなのに僕らに対しても謙虚なのが凄いですね・・・」目を丸くしていた。


そりゃそうだ・・・・


昨晩からハッタリかましまくってますから・・・


うちの学生は天才ということになってますから(笑)


頼むよ学生さん!